昨年晩夏~秋に撮影し、現在編集作業中の長編映画『アルビノの木』。
その撮影中の様子を、スタッフがコンデジ写真で撮ってくれていたので、
現場時の記憶をたよりに先月1日1回、計14回に分けてツイッターに書いてみました。
それら撮影日誌を、まとめて下記に掲載します。
※顔が判別出来ない写真だけを使ってます。
完成はまだ先ですが、何となく作品の雰囲気が伝われば、と思います。
【撮影1日目】
天気予報を覆して快晴の信州。
朝5時30分頃現場入り、駅内にてエキストラ込みカットでクランクイン。
その後、電車内・農道・農家で撮影、23時頃終了。
写真は、収穫直前の稲田で導線の確認中、手前は地元農家の方たち。

【撮影2日目】
快晴。
夜明け前、標高2000mに迫る峠現場へ。
雲の中の高さ故か強風吹き、9月中旬でも恐ろしい寒さ。
午後は町へ下り役場で撮影するも盆地気候で暑く、
体感温度差30度ほどで頭痛が・・・。
写真は、夜明け直後の峠。

【撮影3日目】
晴れ時々曇り。
丸1日病院内撮影で少し楽と思いきや、
エキストラ捌きと雨降らしカットでてんやわんや。
前日夜に地元の方たちが作ってくれた美味地産食材の数々が、
この日の昼食にも出て嬉しい。
写真は、病室シーン撮影中。

【撮影4日目】
晴れ時々曇り。
再び夜明け前に2000m至近の峠へ着。
そして県境を越えて一般車輌進入禁止のロケ地へ。
荒れた山道を下りながら撮影。
写真は、先陣を切って歩く助監督、監督補、なぜかBダッシュ中のメイクさん。

【撮影5日目】
晴れ時々曇り。
今日も夜明け前に峠着。
いざ県境向こうへ出発時に車が悪路に嵌まり動けなくなるも、
たまたま朝焼けを見に来てた方のジャッキ技術に救われる。
写真は、車輌と徒歩でロケ地へ向かう様子。
※車輌は要入山許可。

【撮影6日目】
快晴。
真っ暗なうちに山深きロケ地入り、夜明け狙いで撮影開始。
その後、沢・樹林へと移動、日没直前終了。
移動中に制作部がクマ目撃、要注意エリア。翌日にはイノシシも・・・。
写真は、この日のが無くて、4日目の様子。

【撮影7日目】
快晴。
峠ロケ地の山ひとつ向こうにある、やはり標高2000メートルの高原へ。
ここまでで一番撮影分量が多い日で、かつ笹薮の中の足場悪さから、
蓄積した疲労が極限に。
写真は、山小屋ロケセットの美術飾り込み中の様子。

【撮影8~9日目】
晴れのち大雨。
夜明け頃、東北の秘湯駐車場へ到着、
約40分の険しい山道を荷を背負って移動、終日川の中で撮影。
台風接近で9日目午後から大雨、水温も低く
キャストの体が冷え切り演技続行不可能に。
写真は、赤い川。

【撮影10日目】
快晴の西上州。
携帯の電波届かぬ集落で、地元の方たちの多大な協力のもと撮影。
写真は、ナイターシーン撮影中。
右下の川中で4時間ほど撮影したのちのラストカット。
しかしこのあと移動して、撮影は翌朝まで続く・・・。

【撮影11日目】
快晴。
10日目の撮影が日を跨いで朝終わり、隣村へ移動し小休憩後、
木工職人さんの工房をお借りして撮影。
不眠によりスタッフ間の言語コミュニケーションが瓦解。
写真は、工房内の様子。
本編ではライティングで夕方に。

【撮影12日目】
快晴。
11日目の撮影終了後、信州へ移動。
一部スタッフが入れ替わり、早朝から川の源流部で撮影。
写真は、七色とも言える水場。
この場所は7月ロケハン時から11月素材撮影まで何回も訪れたが、
行く度に表情を変える。

【撮影13日目】
曇りのち雨。
前週と同じく超大型台風接近につき、
10~13日目は撮影延期も検討されたが、ここまで奇跡的に快晴。
13でいよいよ降り出すも、濡れた路面が良いアクセントに。
写真は、地元猟友会の方たちの出演シーン。

【撮影14~15日目】
快晴。
台風の影響で中断した10日目と、撮り切れなかった12日目の再挑戦。
夜明け前東北入り、川中の格闘撮影後、信州へ430km移動、
夜中3時頃着いて準備、翌日に突入・・・。
写真は、この場で携帯水没す。

【撮影16~17日目】
快晴のち薄曇。
クランクイン時は暑かった信州も、紅葉を終え落葉始まり、
秋を通り越して冬の予感。
追撮等を消化し、いよいよ俳優部ラスト、1500mの高原でエキストラ込み撮影。
写真は、最終日スタンドイン中。

以上、一部の雰囲気だけですが『アルビノの木』撮影現場の写真でした。
このあと、11~12月に実景・素材撮影が繰り返され、1月から編集作業に入り、初夏完成予定です。
今後も編集の進行状況を、折を見て報告したいと思います。
写真は、最終日ロケ地の夜明け。
