広島でノミネート上映

<※12月4日追記しました>
旧作短編「復元師(10年)」と「逢瀬(13年)」を連作映画として
編集し直した『復元師・諸川』が、11月6日~8日に広島県で開催の
お蔵出し映画祭2015コンペティション部門にノミネートされ、
同作の主演・松蔭浩之さんと共に3日間、招待参加させて頂きました。
同映画祭は、諸般の事情で劇場公開されていない名作を発掘し上映、
グランプリには都内/広島県内での劇場公開権が与えられる、という趣旨の映画祭。
第5回目の今年は、『ユリイカ』『サッドヴァケイション』などの青山真治監督、
『半落ち』『夕凪の街、桜の国』などの佐々部清監督、
『捨てがたき人々』『木屋町DARUMA』などの榊英雄監督ら、そうそうたる監督たちの
未公開作品が選出され、『復元師・諸川』も光栄なことに上記監督たちの作品と共に
計5本のノミネート作の1本に残りました。
「復元師」と「逢瀬」は、自分が長編『アルビノの木』を撮るための演出・映像・CG等の
実験として自主制作した短編映画で、同じ主人公(語り部)によるシリーズ物とも言える2作。
この作品をつくり、得たものが『アルビノの木』を制作する上で大きな助けとなりました。
ですが短編という縛りもあり、特に「逢瀬」のほうは、今のところ上映の機会が極めて少なく、
ある意味「お蔵入り」状態とも言えるので(自主制作にお蔵入りも何もないですが)、
このたび合わせ技で一本の長編映画として出品してみたところ、ノミネートして頂きました。

映画祭初日、
開会式の会場である尾道・しまなみ交流館。
ここで主催者やノミネート監督、ゲスト監督らの挨拶がありました。

『復元師・諸川』の紹介。

主演の松蔭浩之さんと自分とで挨拶。

漫才師みたいですが・・・。

ゲスト参加の村川透監督。
村川監督が審査委員長である山形国際ムービーフェスティバルでかつて、
準グランプリや村川透監督賞などを頂いたことがあるので、4回目に
お目にかかったのですが、78才とは思えないパワフルさに圧倒されました。
村川監督の映画『あぶない刑事』新作も、来春公開のようです。

映画祭2日目。
『復元師・諸川』は福山駅前シネマモードでの上映。
その前に、松蔭さんと尾道の山側を散策し、福山へ移動。
写真は、ポンポン岩の上から見える瀬戸内の海。

シネマモードに到着。

スクリーンが大きいです。
運営スタッフ・MCの方の仕切りも見事で、お客さまからも温かい拍手を頂きました。

3日目の上映会場はシネマ尾道。
夜に撮ったので分かり辛いですが、劇場の上に映画祭のノボリが出てます。

シネマ尾道は昔からの映画館を改修して数年前から復活した劇場とのこと。
スクリーンが高く、支配人さんも映画愛に溢れ、とても素敵な劇場でした。

写真は、上映後の舞台挨拶。

そしてその夜、グリーンヒルホテル尾道にて
授賞式とクロージングパーティーが。

残念ながら、『復元師・諸川』は受賞ならず。
ですが映画鑑賞と多数の映画人との交流と酒浸りの、楽しくも有意義な3日間でした。
特に尾道は、2003年と2007年に訪れたことがあり、特別に愛着のある街だったので、
自分の作品が上映される機会で再訪出来たのが、何より嬉しかったです。
シネマ尾道や福山駅前シネマモード、今度は映画祭ではなく、
ロードショー公開作品を引っさげて戻ってきたいと思います。
映画祭運営スタッフ・関係者の皆さま、温かいもてなしを、
本当に有難うございました。


↑そして折角の上映の機会だったので、『復元師・諸川』のチラシを
劇場等で配布させてもらいました (クリックで拡大されます)。
次は都内・関東近県でも上映を実現させたいので、
何がしかの機会を探りたいと思います。
お蔵出し映画祭の前後から、撮影仕事の連続でバタバタしてますが、
年末年始は稼ぎ時なので、暫くはそんな感じが続きそうです。
『アルビノの木』のことも、12月~1月には今後の進展予定を書きたいと思います。
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<※12月4日追記>
あと、先月発売の雑誌「ロケーションジャパン12月号」に、
『アルビノの木』のことが少々取り上げられました。

中身は著作権上、お見せするのを控えますが、TVドラマ「孤独のグルメ」が表紙です。
ロケで使われた場所のご当地グルメ特集という内容で、
47都道府県1200商品から選ばれた85箇所のロケ地の食として、
『アルビノの木』メインロケ地である長野県須坂市の
(有)塩屋醸造さまの「えのき味噌」が選出されたようです。
塩屋さまには、撮影時にロケ地・美術・車輌提供など
多方面でご協力を頂きました。
えのき味噌、9月の試写の時に自分たちスタッフキャストも頂いたのですが、
味がとても柔らかくて美味しいです。
そして食と共に、85ロケ地で撮影された各作品の紹介が掲載されているのですが、
並み居る商業映画やテレビドラマの中、『アルビノの木』は場面写真・作品内容紹介が
共に掲載された数少ない作品となってます。
アマゾン等で購入出来ますので、ぜひご一読下さい。
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