『アルビノの木』テアトル新宿での公開終了しました

だいぶ書くのが遅くなってしまいましたが、7月16日~29日の『アルビノの木』
テアトル新宿 でのレイトショー公開、無事に終了しました。
映画祭をのぞくと初の一般公開となりました。
2週間という短い期間限定ではありましたが、多くのお客様にご来場いただきましたことを、
心から感謝いたします。
公式フェイスブックや公式ツイッターで連日更新されていたのですが、
2週間の上映期間中全夜、トークショーやティーチインなどがありました。
その様子を、各日ちょっとずつですが下記、一挙掲載してみました。
※トップ画像は、初日舞台挨拶の様子。
<7月16日・初日>

テアトル新宿は216席ワンスクリーンの日本映画専門劇場。
邦画の作り手にとって、聖地ともいえる映画館。
スクリーン大きく、画も音響も素晴らしいです。

劇場入口に掲出されているポスター。
直前まで公開されていた『ディストラクション・ベイビーズ』が隣に。

イベント案内が入口に出ます。

テアトル新宿が面する靖国通り側にもポスター。
上は同時期公開中の小泉今日子・二階堂ふみ主演『ふきげんな過去』。

ロビーには白鹿のオブジェと巨大パネルが展示。
実際に映画に登場した白鹿の角です。

入口とロビーのモニターには予告編がループ上映。

初日はメインキャスト11人中、9名が揃いました。
左から金子、尾崎愛さん、増田修一朗さん、山田キヌヲさん、
松岡龍平さん、東加奈子さん、松蔭浩之さん、細井学さん、
松永麻里さん、山口智恵さん
<7月17日・2日目>

当作で主人公ユクの姉・イズミ役を演じた女優・
山田キヌヲさんとのトーク。
近年ますます活躍めざましく、日本映画界注目の女優と
言われているキヌヲさんは、自分の初監督作『すみれ人形』のヒロイン。
約10年前の出会い~現在までの感慨深い話になりました。
<7月18日・3日目>

美術家・ドラァグクィーン・映画批評家のヴィヴィアン佐藤さんと、
当作で害獣駆除業者の社長・根元を演じた現代美術家の松蔭浩之さん
とのトーク。
赤い川が残る東北の鉱山跡や、コンラッド「闇の奥」などを引きあいに出す
ヴィヴィアンさんのお話はとても知的・明瞭で、作品への解釈を深めて下さいました。
<7月19日・4日目>


小説家の乙一さんとのトーク。
乙一さんとはかれこれ7年くらいの付き合いで、
自分が乙一さん原作の「失はれる物語」を監督したり、
乙一さんが監督した「Good Night Caffeine」(DVDレンタル&販売中)の
撮影を担当させてもらったり。
作品への素晴らしいコメントもいただきました。
<7月20日・5日目>

俳優・長谷川初範さんとのトーク。
当作ではベテラン罠猟師の火浦を演じていただいた長谷川さんとは、
2013年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭でお会いしてからのご縁。
自分の短編「水の足跡」をご覧になった長谷川さんが
声をかけて下さり、そこから今回の出演へと繋がっていきました。
<7月21日・6日目>

ようやくゲストなしの、ティーチインの日。
お客様から色んな質問をいただきました。
<7月22日・7日目>


本年『64-ロクヨン-』が大ヒットの映画監督・瀬々敬久さんとのトーク。
瀬々監督は、自分の映画学校時代の師匠で、初監督作
『すみれ人形』の監修者でもあります。
愛あるダメだしを沢山いただきました(笑)。
瀬々監督からもコメントをいただいてます。
<7月23日・8日目>


作家・民俗学者の畑中章宏さんとのトーク。
映画が出来たときから、その著作や活動から自分が影響を受けている
畑中さんには是非見て頂きたいと思っていたので、待望のトークとなりました。
民俗学者・柳田國男の言葉から紐解く『アルビノの木』、意義深いお話でした。
畑中さんのコメント、かなりグッときます。
<7月24日・9日目>

再びティーチイン。
4月の北京国際映画祭でのティーチインもそうだったのですが、公の場で観客と対峙し
話をさせていただくのは、作り手として鍛えられる貴重な場だと思いました。
<7月25日・10日目>


漫画家・現代美術家のパルコキノシタさんとのトーク。
東北復興支援のアートプロジェクトに関わる中で害獣問題を知り、
ご自身が猟師になるべく勉強中とのこと。
ものを作ることの根幹に触れる、刺激的なお話でした。
パルコさん・松蔭浩之さんがアートユニット「昭和40年会」として参加している
瀬戸内芸術祭、現在開催中です。
<7月26日・11日目>


『祖谷物語』の監督・蔦哲一郎さんとのトーク。
蔦監督の映画を2013年の東京国際映画祭で見て、
ちょうど『アルビノの木』を準備していた自分は35mmで全編撮影された
映像美と、粘り強い自然ロケへの姿勢に驚かされました。
その『祖谷物語』が世界中の映画祭で招待上映・受賞している蔦監督、
何とまだ31才とのこと、今後ますますの躍進が期待される監督です。
<7月27日・12日目>


テアトル新宿で昨年秋に公開された映画『ディアーディアー』の
菊池健雄さんとのトーク。
『ディアーディアー』も『アルビノの木』も鹿が題材、同い年、そして同じ映画学校出身。
菊池監督の見事なトーク進行で、それぞれの作品の共通点と違いを巡る
面白い話になったと思います。
『ディアーディアー』、現在DVDが絶賛レンタル&販売中。
長谷川初範さんが終了間際にふらりといらっしゃったので、一緒に記念写真。
<7月28日・13日目>


『リップヴァンウィンクルの花嫁』、『あん』、『それでもボクはやってない』など、
数多くの映画美術を手掛ける美術監督・部谷京子さんとのトーク。
広島国際映画祭の代表もつとめられていて、短編「水の足跡」が2013年にノミネートされ
お世話になりました。(当時はダマー映画祭inヒロシマ)
日本を代表する美術監督であるにも関わらず、その謙虚なお人柄と
映画への情熱に、心うたれるトークでした。
<7月29日・最終日>

あっという間に最終日です。
この日はキャスト6名と自分による舞台挨拶。
期間中お越しいただいたお客様、映画を作る上で支えてくれた
スタッフキャスト・配給宣伝・関係各位皆さま、劇場のスタッフ皆さまに、
ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。
準主役の福地祐介さんだけは、現在シンガポールを主な拠点として俳優活動をしているため
残念ながら今回登壇できませんでしたが、またいずれどこかで。
最後に鹿角の前で記念撮影しました。
左下から細井学さん、増田修一朗さん、長谷川初範さん、
松岡龍平さん、金子、山口智恵さん、松永麻里さん。

以上、14日間の記録でした。
ご登壇いただいたゲスト皆様、まことに有難うございました。
トーク内容の詳細は、『アルビノの木』公式フェイスブックを溯ればご覧いただけます。
作品への著名人コメント、お客様からのご感想は
『アルビノの木』公式HP コメント&ボイスでご覧になれます。
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また、公開期間中に受けたインタビューや主だった記事を、
以下にピックアップします。
映画.com
「アルビノの木」金子雅和監督、構想から8年越しの公開に感無量
大自然を捉えた映像へのこだわり語る
読売新聞 7月15日付 夕刊映画評(恩田泰子記者)
さまざまな事情を抱えて揺れる者たちと、揺るぎない者たち。
小さな人間と、目の前に広がる圧倒的な自然。
目に飛び込んでくる鮮烈な対比が、見る者の心にゆっくりと静かにさざ波をたてていく。
以上、記事より抜粋
fjmovie.com 日本映画専門情報サイト
『アルビノの木』金子雅和監督インタビュー
cinefil
――映画『アルビノの木』金子雅和監督インタビュー!
都会に生きるからこそ”自然と人間”を考える
Cinema Art Online
映画「アルビノの木」 監督 金子雅和 & 主演 松岡龍平 単独インタビュー!
現実と空想の境に観た人間の葛藤
bitecho(雑誌・美術手帖WEB版)
映像美で紡ぐ自然への畏敬の念 金子雅和監督『アルビノの木』
四コマ映画
アルビノの木 - 圧巻の大自然の映像と音で描く人間ドラマ -
イラストレーター・フクイヒロシさんによる『アルビノの木』四コマ漫画化
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『アルビノの木』は現在、秋以降の地方上映へ向けて準備中です。
また詳細が決まり次第、公式HPの最新情報(ツイッターと連動)、フェイスブック、
そしてこちらにも書きますので、続報まで今しばらくお待ち頂けると幸いです!!
『アルビノの木』公式HP
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