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24~27日イベントの模様

 24日は井上リサさん(現代美術作家,医学史・医学概論研究者)
と金子のトークがありました。


井上リサさん
金子作品を8年ほど前からご覧下さっている井上さんからは、
「普通のドラマ・映画の文法だと心理表現として使われる風景カットが、
金子作品の場合は身体性として描かれている。海は作品全体を
ひとつの生き物とすると体液として、川は葉脈や血管として捉えている」と。

「人間心理から映画をスタートさせるのではなく、近代以前の、
人間も物も等しく存在している状態を描きたいと思っている」とは
金子の談。
「コンテンポラリー(現代)ではなく、原初的なものに遡ろうとしている」
と鋭い視点で批評して下さいました。



 25日は「失はれる物語」で医師役を演じた松永英晃さん(俳優)、
「It ends slowly in summer」の白須陽子さん(女優)が挨拶をして下さいました。


松永英晃さん
「若い頃に見たロジェ・バディムやヴィスコンティを思い出す耽美的映像」と
金子作品を評する松永さん。撮影中に吹いていた風が、画面を豊かにしてくれた
と仰って下さいました。

白須陽子さん
盲目の役を演じた白須さんは、ご自身の日常的体験などを元に
「あることが普通と思われている感覚を持たない人が生きる世界の可能性」
を考え、役作りをしたことをお話してくれました。



 26日は、金子の映画学校時代の師である瀬々敬久監督が
中村邦晃さん(俳優)、高木公介さん(俳優)を交え、
鋭くも愛情あるトークをして下さいました。


瀬々監督×中村さん×高木さんトーク
「金子の映画を見ていると、大変そうというより、
とにかく面倒くさいことをやってる、と毎回印象を持つ」
「撮り方も内容も、(それが悪いというわけではないが)
なぜこんな面倒くさいことするのか?」と疑問をぶつけてきて
タジタジする金子、場内からは笑いも漏れ、温かい雰囲気。

「常に何かしらの欠損を描いている」「失はれる物語は
ピアノの音よりも、感触に重点を置いたのだろう」
「まったくもって今はやりの作り方ではなく、なんとも独特」
とご指摘頂きました。

瀬々監督の『へヴンズストーリー』のお話になったら
サクッと身をかわされてしまいましたが、最後は
お客様に「金子くんを宜しく!」と貫録ある締めに場内から拍手。
お忙しい中、本当に有難うございました。
トーク後「瀬々本」にサインも頂きました!
『へヴンズストーリー』オフィシャルブログ にも、
10年11月27日付でこのトークショウの模様を書いて下さいました!!



 27日は、漫画家の早見純さん(「こなごな」の原案となった
傑作漫画「復活祭」の著者)と、
「making of love」「オトシモノ」の古澤健監督がトークゲストとして
ご来場下さいました。


早見純さん×古澤監督トーク

ホラー作品でメジャーデビューした古澤監督に、ホラー好きの早見さんが
率直なご質問。現場でのマル秘なお話も伺えました。
十数年前、ダリオ・アルジェント監督が東京国際映画祭で来日し、
サイン会をした時、ファンの長蛇の列に並ぶのを諦め
遠目に見ていらっしゃった早見さん。
実はその列の中には、まだ映画少年だった古澤監督がいたそうです!

古澤監督は「幻視して映画を作るタイプと、目の前に起こっているものを
如何に面白く撮るかで作るタイプ、の2タイプがいる。
金子くんは前者で、自分は後者」と仰ってました。
そんな古澤監督の、映画的教養と柔軟な姿勢が生み出した「making of love」、
11月26日よりDVDレンタル開始したばかり。面白いです!!

青春H メイキング・オブ・ラブ [DVD]青春H メイキング・オブ・ラブ [DVD]
(2010/12/22)
古澤健、藤代さや 他

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そして早見さんは来年フランスにて作品集が発売されるとのこと。
「こなごな」原案の「復活祭」が収録された『ラブレターフロム彼方』は
衝撃的傑作集です。

ラブレターフロム彼方ラブレターフロム彼方
(2000/08)
早見 純

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ゲストの皆様、そしてご来場頂いたお客様、ありがとうございました!!!

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 残すところあと6日の上映、ここからドラァグクイーン・エスムラルダさん
のショウや、アラブの楽器であるウード奏者・常味裕司さんミニライヴ、
チェロを身体のように操るアヴァンギャルドな音楽家・坂本弘道さんミニライヴ
など、豪華イベントが続きます。

ぜひ、ご来場下さい!!



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