山形

「復元師」がノミネートされた山形国際ムービーフェスティバルに
行ってきました。
映画祭HPでの紹介→ 復元師
181本の応募作の中から選ばれた最終ノミネート作品10本が
上映され、各受賞作が発表されるのですが、
今回は残念ながらグランプリ該当作は無し。
「復元師」は、審査員長を務める村川透監督の手から、
村川透監督賞を頂きました。
昨年夏、短編映画集『辺境幻想』の上映が決まった際に、
作品の分数も完成・発表日も予算もあらかじめキッチリ決まった
プログラムピクチャーのような枠組みの中で新作が撮れないか、
と思いたって急遽製作したのが「復元師」でした。
そんな自主プログラムピクチャー(意味不明・・)を
自称している「復元師」が、『野獣死すべし』『探偵物語』などの
松田優作主演作を始めとする数々の映画・ドラマを監督してきた
正にプログラムピクチャーの巨匠・村川監督の名を冠した賞を頂けたのは、
ひとつの結果として心より嬉しく思います。
この短編映画に参加してくれた全てのキャスト・スタッフ、
今まで見て下さった観客の皆様、そして映画祭関係者の方々に
改めて感謝いたします。

はるばる山形まで、「復元師」出演者の
小深山菜美さん、高木公介さんが来てくれました。

会場であるムービーオン山形(シネコン)の中でも
最大のスクリーンで上映された「復元師」は、また別の作品のような
発見がありました。
ちなみに写真は、招待作品『アントキノイノチ』の瀬々敬久監督の
上映後トークの模様。

国内公開に先立ち、モントリオール映画祭でイノベーションアワードを受賞している
『アントキノイノチ』、11月19日(土)より全国公開されるそうです。
主演の岡田将生さん、榮倉奈々さんの瑞々しい演技、
学校や山岳シーンでの緊張感溢れる演出・映像から目が離せませんでした。
自分の映画学校時代の師である瀬々監督には「復元師つまんねえ」
「こいつは7年間も低迷中(そこまで年とってないんですが…)」と
スゴまれ罵倒され、いつものことながら凹みましたが、
『アントキノイノチ』や『へヴンズストーリー』のカメラマンである鍋島淳裕さんが
「実相時監督とか好きなの?」などと言って下さって、ちょっと嬉しかったです。
それ以外にも、審査員・ゲストの方々、ノミネート監督から、
有り難い感想や厳しくも真摯なご意見を伺えて、
励みと勉強になり、また多種多様なノミネート作品から得た刺激は
甚大なものでした。
さて、志あらたに、来年に向けて動き出します。
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