ドサまわり上映日記01

今月は札幌、埼玉の深谷、渋谷アップリンク、そして
昨夜に新宿のロフトと上映が相次いでいて、それがようやく
一段落してきたので、それらのことを数日に分けて
書いてみようかと思います。
とりあえず、最初は昨夜のロフト上映について。
これは老舗のライブハウス・新宿ロフトで一ヶ月間連夜やっている
音楽イベント『drive to 2010』の中で(詳細は一個前のブログをご一読下さい)、
映画と音楽をぶつけるライブ上映をやる、という企画だったのですが、
自分は『蝶の瞬き』と題した映像を用意し、それに
大ベテランのフリーミュージシャン・広瀬淳二さんが即興で音を
つけていく、ということをやらせて頂きました。
『蝶の瞬き』は、この企画のお話を頂いたときから
ライブでやるのだから物語ではないほうが良いだろう、と思い、
全身の感覚を失った男が彷徨う意識界、
みたいなテーマで準備してみました。
今年の夏に撮影しました『失はれる物語』という劇映画の
一部の映像と、撮りおろしの実景を編集ミックスする、
みたいな感じでやってみたのですが、如何でしたでしょうか。
それにしても音楽をやって下さった広瀬淳二さんは、とてつもなかったです。
今回のイベント主催者がブッキングして下さって、
昨夕のリハまで広瀬さんとは全く面識もなく打ち合わせもしてなかったので、
どんな音になるのかのイメージ自体がゼロだったのですが、
リハに現れた広瀬さんは、自転車の車輪らしきものを二つ、セッティングなさって。
これが広瀬さん自作のノイズマシーンで、金属をこする、叩く音が
アンプで増幅され、なんとも言えない音響を生み出すのです。

↑これが自作ノイズマシーン!!(4号機)
フリージャズのサックスプレイヤーとして高名な広瀬さんの奏でるノイズは、
本番では様々な変化を遂げて(即興性を大事にして、リハをほとんどやりませんでした)、
無機質な音なのに何故か有機的な深みがあるというか、
自分が用意した意識界を彷徨う男のビジョンに、不安感・厚みを増してくれて。
やはり場数が違うなあと感じ。
広瀬さんとまた何かやれたら、と切に願うばかりです。
今回は本当に光栄でした。
そして場内にはたくさんのお客さんが来て下さって、
立ち見だらけの熱気ある雰囲気でした。
同時上映の福居ショウジン監督が目当ての方が殆どだと
思いますが。
そんな中、いつも上映に来て下さるお二方の姿が・・
本当に有難うございます。
ライブの音がでか過ぎて、お話が出来なかったのが悔やまれます・・。
同時上映の福居ショウジン監督、スタッフの皆さんはとてもとても良い方ばかりで、
お世話になりっぱなしでした、重ねて感謝します。
福居監督は、失礼ながらどんなに恐ろしい方なのかと思ってましたが
めちゃくちゃ優しく熱い映画魂をお持ちのお方で、今回お会い出来て本当に嬉しく、
勉強になりました。
軽い打ち上げで、再会を約束させてもらいました。
・・・と、自分の拙さに反省しつつも、感謝ばかりの一夜でした。
ki
| 日記 | 12:59 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
お疲れ様です。
昨夜も流石「水難奇談」でしたね

台風率高いでしょう~(笑)
Live感と金属音にこちらも何だか緊張度が上がりました♪
細切れに入る映像の中に見覚えのあるものがあったり
本編への楽しみが倍増でした!
面白い夜をありがとうございました
| 広 | 2009/10/27 15:58 | URL |